ぶたれ損？

好きだ！というほどでもなかったのですが、ちょっと気にしていた子がいました。
30歳すぎの頃の話です。
例の異業種交流の旅行会で顔見知りになりちょっと仲良くなった25歳の女子だったのですが、話を聞いてみると好きな男性がいる様子。
あー、こりゃあダメだねと思っていた頃、たまたま一緒に飲む機会がありました。
飲み会の後に思い切って帰りがけのその人を呼び出して二人きりになってから、「実はさあ・・」と、思いつめた風を装って、自分の気持ちを伝えます。

ですが答えは
「ごめんなさい、あたし、心に決めた人がいるんです。でもそう言ってもらえてうれしいです」
ということでした。
ああ残念。
でも、せっかく二人きりなのに、このまま返すのももったいない。
というわけで、しばらくお話ししたあと、「じゃあ、帰るね」となった時に、偶然二人の距離が近づいたのを見計らって、意表をついて抱き寄せて、顔を近づけてみました。

が、
「さっき駄目だって言ったじゃないですか。やめてください。心に決めた人がいるって言いましたよね」
ときっぱり。
でも、
「もう●●さんのことは忘れたいんだけど、心残りがあると嫌だから・・」
とかなんとか言って反応を見てみます。
（↑女子の皆さん、こういうテキトーなこと言って迫る男子に気を付けましょう）

すると。
「分かりました、キスだけですよ」
ということで・・・・・むちゅぅ、ちゅちゅちゅ、レロレロレロ・・
舌が相手の唇の中に侵入できました。
若干、吐息も熱くなってきた様子。
よし・・ということで、右手を胸のほうに持って行き、ムニュ。
するとその子は唇を離し、
パシ！
ほっぺたを思いっきり叩かれました。
耳がキーンとして、けっこう痛かった。
そして彼女は、無言で僕をジロリと一瞥して、スタスタと去っていきました。
なんでぇバーロイ・・口は良くて胸はダメってどんな基準だ・・と思いましたが、さすがに次に顔を合わせる時は気まずかったです。

ただ、誰にでもああして手出ししてると思われたら、そしてそれを周囲に言われたら困るので（身勝手）、改めて連絡をして「こないだのことを謝りたい」という理由で飲みに行きました。
で、本当はその子のことはもうどうでもよかったのですが、「こないだはごめん、でも諦めきれなくて」とかなんとか、本心でないアタックをして「気持ちは嬉しいですけど、本当にもう結婚するつもりの人がいるんでごめんなさい」と明確に断られ、「わかった、もう諦める、幸せになってね」という感じで、綺麗に決着させたのでした。
でもまあ、心に決めた彼氏がいて、余計な手合いをシャットアウトするというのは、本来は普通のことですしね。
おっぱいモミモミできただけでよかったとしましょう。

それからほどなくして、そのコは心に決めた男性と結婚しました。
で、半年もしないで離婚してました。
その時に「ねえ、今どんな気持ち？」と聞いてみたかったです（平手打ちの仕返し）。