「コレを飲ませるだけであのコは君にメロメロ!」
「日頃すまし顔のお高くとまったあの女性も、コレさえあればメス犬に!」
などという効能をうたわれる、男にとってはまさに魔法のようなクスリ、媚薬。
・・・僕もいくつもそういうのを試してきました。
まだネットがなかった時代は通販で、ネット環境の時代になってからはネット通販で。
そんな、数々の媚薬体験を紹介します。
【塗るタイプの媚薬A】
二十歳すぎの頃、当時の最初の彼女で試したことがありました。
が、冷静に考えてみると
「彼女のアソコに媚薬を塗る機会があるということは、そもそも“そんなモノに頼る必要はない”」
わけです。
ちなみに塗った後の変化としては、お互いの局部がやたらと熱っぽくなったことくらい。
しかしだからといって何か気持ちよさが変わるわけでもなく、かえってそこが気になってHに集中できず、まるで意味がありませんでした。
【錠剤タイプの媚薬B】
「コレをドリンクの入ったコップに入れると、一瞬で溶けてバレません。相手がコレを飲めば、すぐ目はトロンとうるみ、“ねえ…”と誘ってくること間違いなし」
というような(多分)うたい文句につられて購入。
下手すると犯罪なわけですが・・・
が、いきなり本番に臨むわけにはいかず、試しに「お酒の中に入れてみたらどういうふうになるか」を自宅で試してみることに。
というわけで「ウメッシュ」をコップに注ぎ、錠剤をポチャン。
すると、細かい泡がプクプクプク…と出てきます。
が、一向に溶けません。
どんなに待っても、錠剤が錠剤の形状を保ったまま、そこから泡がいつまでもぷくぷくと出てくるのです。
これじゃあバレバレ。
仕方なく、もう一錠を開封し、今度は金づちで砕いてみます。
それをまたウメッシュに投入すると・・・
割れた錠剤の破片の全てからプクプクプク!と泡が出てきましたが一向に本体が溶ける様子がありません。
これじゃあバレバレです。
「こんなん使えん!」
と思った当時まだ20代前半の僕。
なぜそんな媚薬を使おうと思ったかと言うと、女子にアタックする予定があったから(大昔のハメ撮りの「元カノA子」です)。
しかしそんなダメな媚薬は使えず、そしてアタックは媚薬の力を借りずに成功し、その帰りに公園に行ってキスをしたりおっぱいをモミモミしたりできて、結果として媚薬なんて必要なかった。
その後、そのA子に事情を話したうえでその錠剤を飲んでもらいましたが、
「別にいつもと変わらないよ」
とのご感想で、僕が見たところでも
「いつも通りだな」
と思いました。
本来は相手にバレずに使用して効果を出してもらうべき性質のものなのに、相手に知らせてプラセボ効果が含まるはずなのに何の変化もないということは、やはり嘘の効能だったということでしょう。
【液体タイプの媚薬C】
30代前半の頃、一度そういう仲になって、次もまた…という時の二人の飲み会で、敢えて媚薬ということを話したうえで飲んでもらったことがありました。
結果としては・・・別にこれを入れたからどうということはなく、ごくふつうにアレして、ごくふつうにお別れしました・・・。
【液体タイプの媚薬D】
ネットで「これは効く!」というような謳い文句、口コミでもものすごい評価・・・というちょっとお高いやつを購入。
ケースCと同じようなシチュエーション、つまり相手に媚薬だとお話したうえで飲んでもらってみるも、特に身体が火照るでもなく目がトロンとするでも「ねえ~ん」としなだれかかってくるでもなく、そのうえその時はむしろSEXはお断りされてしまいました・・・
【塗るタイプの媚薬E】
…ってもう意味ない奴だよね!と思いつつ、当時の彼女との夜の仲をさらに良くするために買ってみて、実際に使用してみました。
が、結論としてはまったく変化なし。
唯一あるとしたら「いつもと違うことをしている」という気持ちの変化だけ。
つまり効果なし。
そんなに都合のいいものはない
・・・とうわけで、やはり本当に効果があり、普通でも入手できる媚薬というものはないということでしょう。
ちなみに改めてアマゾンとかのクチコミ評価の高い媚薬を見てみると、なんとなく仕組みが分かってくると思います。
それは、「すげー効く」「彼女がメロメロになって大変」とかいうクチコミを投稿してる人の投稿履歴を見てみると、たいてい投稿数が1とか2なのです。
とある商品では、30以上のクチコミの全てが、投稿1の人のクチコミという有様でした。
あるいは、いくつかの媚薬製品に投稿しているのが全て同じ文章(コピペ)だったり。
で、とある別の商品では、マイナスな「効かなかった」「インチキだ」などという投稿をしている人の投稿履歴が、ちゃんと10とか20とかありました。
つまりクチコミなんて、いくらでもウソを作れてしまうということ。
ウソのクチコミでも、★4つや5つが集まれば、ぱっと見「イケる媚薬ちゃう?」と思われてしまうのです。
そもそも効果の実例紹介にしても、いくらでも虚偽の内容を作れてしまうわけで、まったく信憑性がありません。
とある効能紹介の漫画では、大勢で飲みに行ったときに意中の女子のグラスに媚薬を入れてかき混ぜてお持ち帰りするというシーンがありましたが、大勢の飲みの場では絶対に確実に誰かに見られます。
なので不可能なのです。
それなら二人きりの飲みでは…とも思いますが、二人きりで飲みに行けるようなら、うまく押せばいける可能性があり、わざわざ媚薬なんぞを使う必要性もありません。
というか、そういうシチュエーションでお持ち帰りするのって、睡眠薬とかそういう奴なのではないでしょうか。
それって犯罪ですよね。
男子たるもの、アタックするときは正面からいきたいもの。
とはいえ、いまは下手にアタックしようとするとすぐセクハラ案件です。
こうなったら、女子は予め額にYESとかNOとかのお札でも貼っててくれないものでしょうか?
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