ハメてないけど(S美の場合)

S美の場合(その2)

(前回の話はこちら

翌週の土曜にS美と待ち合わせ、デパート内の特設水着売り場でS美の水着選びと試着に付き合います。
しかしこの、正式な彼氏でもないのに、女子と連れ立って水着コーナーに存在するというこの行為の、なんとエロいことだろう。
周囲にも同様な2人連れは何人もいましたが、男子は皆若くてイケメンばかり。僕のようなおっさん(といってもまだ34歳でしたが)はいません。
で、S美が試着室のカーテンをそっと開けて「これ、かわいくないですか?」とか言うのメチャクチャかわいくてエロいし、「うーん、これはちょっと恥ずかしい」という露出のきわどいやつはもう(それがいい!)と思ってしまったり。もう胸の谷間ばかり見てしまいます。
結果的には僕としては少し残念な、落ち着いた水着に決まりました。
それでもずっと僕のジーンズの中はガマン汁で湿っていました。

翌日、朝からS美を車で迎えに行き、そのまま近くの海水浴場へ。
海の家に上がって簡易更衣室で着替え、水着姿になったS美を間近にすると、それだけで股間が熱くなってしまいます。
もともと水着は胸を強調するように作られているデザインのものも多く、そういうものは胸の大きくない人でも谷間ができるのですが、それでも日常生活で女子の胸の谷間を普通に見ることはまずないので、なんだか裸より興奮してしまいます。
そして「sucameさん、これお願いします」ということでS美の方から胸の上、そして背中に日焼け止めを塗ったのですが、正式な理由があっても、やはり素手で女子の素肌を触るというのは興奮します。
特に胸の上は正確にはおっぱいではないものの、おっぱいにつながる部分なので、ぷにぷにした感触を味わえました。
逆に僕も背中に日焼け止めを塗ってもらったのですが、それもまた逆に興奮しました。

それから砂浜にレジャーシートを敷いて座り、お菓子を食べたり写真を撮ったり。
そして時々「ちょっと私泳いできますね」と砂浜を駆け出していったり、波打ち際から「sucameさぁーん」と手を振ってくれたり。
思えば僕は特定の女子と2人で海水浴に来たことがないのです(大人数でバーベキューをしたことくらい)。
周囲にはたくさんカップルがいて、女子はみな大胆な水着で、中には乳首が見えかかってるような女子もいましたが、やはり距離が近く自分と一緒にいるS美が一番エロく思えます。

ところでこの時のデジカメは、当時ようやく登場したエントリー層向けの一眼で、記録媒体も古く、そして画像管理をしっかりしていなかったため、この何年か後に海の写真はうっかり消してしまったのでした。
なのでここで載せられるものが何もないのが残念です。
しかし別に撮影テクがあるわけでもないのに、こういうカメラがあるだけで堂々と水着撮影ができるんだから、デジカメっていいですね(今はスマホで簡単に撮れますが)
「ちょっと腕でこうして胸の谷間、強調できる?」
「こうですか、これでどうですか?」
「おーいいねえ!」
とかいうやりとり、実の彼女でもなかなかできないと思います。
とはいえ実際にはS美にとって僕が恋愛対象ではないから、とも言えます。
なので試しに「次はNと一緒に海にくれば?S美ちゃんの水着姿見せたらNも変わるんじゃない?」と言ったのですが、「Nさんには恥ずかしくて見せられません」と。
うーん、それはどういう意味だろう。
僕を男として見てくれていないという意味か、それとも僕になら見せてあげるという意味か・・?

そろそろ昼食の時間が近づいてきて、帰る時間かなというところで、カメラを荷物に置いてセルフタイマーをセットして
「じゃあS美ちゃん、2人で撮りたいんだけど、僕にこう、抱き着いてもらっていいかな」
「はい、こうですか?」
「うん、もっと胸を押しつけてきて」
「はい、ふふふ」
そこでシャッターが切れましたが、水着越しとはいえボリュームのあるおっぱいを押しつけられるのは興奮します。
なのでもう一度、同じようにしてもらって撮り直したりしました。
この時は人生の中で、最も楽しいひと時だったんじゃないだろうか。

(つづく)

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