至らなかった話

なんでこうなるの(前編)

珍しく現在の話です。

前の職場には女子が大勢いましたが、僕からすると20代という若すぎる子が多く、目の保養にはなれど年齢の壁は存在していて、なかなかそういう方向には進めませんでした。
アタックするだけならできますが、OKとなる可能性はゼロでしょうし、NGとなるとただ断られただけでは済まず、「あのオッサンから迫られたの、キモ~い!」というふうにすぐ悪い噂が広まってしまいます。
そうなるともう会社にいられません。

そういった事情で悶々としていた頃、ちょくちょく仕事で絡みがあったカナさんのことが次第に気になっていきました。
カナさんはその時30代前半くらい、結婚していてお子さんはナシ。
たまたま近くのデスクで仕事をしていた時に話しかけてみたところ、なんと住まいが僕と同じ電車の方向で、町もかなり近くだったことが分かりました。
そこで、数少ない2人で会話する機会を見逃さず、「今度飲みにいきましょう」という話だけはしたのですが、その後ぜんぜん話しかける機会もなく飲み会は実現せず、そのまま僕が人事異動で別のフロアになってしまい、1年が過ぎました。

さて、その(前の)職場に酒好きで陽気なおばさん社員がいて、その人も家が僕と近かったので、そのおばさんと同じ(通勤の)方面の人と飲み会をすることになりました。
サシ飲みを誘うのは無理としても3人以上なら・・とカナさんを誘うと「はい!是非!」と即答で、おまけに予定も空けてくれました。
当日を心待ちにしていたら、おばさんがカナさんの同僚の人当たりがキツい35歳の女子社員Aさんも同じ方面ということに気づいてしまい、結局は急遽4人での飲み会になってしまいました。
なんでこうなるの!

昨年の、蒸し暑い夏の夜。
焼き鳥屋で4人で飲んだのですが、初めてプライベートで会ったというのに、カナさんはかなり飲む。
そして職場での無口に近い雰囲気とがらりと変わり、よくしゃべるしフレンドリー。
話も合い、かなり気持ちがカナさんに向いてしまいました。
ただの飲み会としても楽しかったのですが、ここでおばさんが素敵な提案。
「みんな、2次会はウチくる?」
カナさんは行くと言い、Aさんはどうするかなと思っていたら「じゃあ私も」となってしまいました。
正直邪魔ですが仕方ありません。

コンビニで酒とつまみを買って4人でおばさんの家へ向かいました。
その時おばさんはAさんと、僕はカナさんと並んで歩いたのですが、そこでカナさんから
「私、昨年に離婚して今この近くのアパートに住んでるんです」
と意外な話が。
昨年にカナさんが多忙で疲れてるように見えたのは、離婚のゴタゴタのせいだったそう。
酔ったカナさんはそれでも陽気で、たまに僕の身体にタッチがあったりと、なかなかいい感じ。
そしておばさんの家でまた飲み、みな結構酔ってきました。
カナさんは目もトロンとして会話もたどたどしくなっていき、おばさんが「もう夜道も危ないから、みんな泊まってけば?」とさらに素敵な提案。
Aさんは「あ、私帰ります」と言い、内心ウン帰れ帰れ!と思ったのですが、フラフラになったカナさんが「暗くて危ないですよ~私も一緒に途中までいきます~」と言い出してしまいました。
そこでおばさんの家で雑魚寝からのハプニング・・という作戦は未遂に終わったのでした。

人生なかなかうまくいかないものです。

(つづく)

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