(前回の話はこちら)
なぜ前回のSEXの後にエリはもういいかと思ったのかと言うと、もともとすでにアキ(4人目の彼女)にアタックをしてから1年くらい経ち、ライバルが多すぎてだめかと諦めていたものの(だからこうしてエリとSEXをしまくっていた)、どうもアキは僕が本命のようで他のライバルに次々と引導を渡しているのを知り、改めてアキに積極アタックをしようと思っていたからでした。
そこでそのエリとのSEXの後は意図したわけではないですがエリには連絡を取ることもなく、自分の脳内はアキ一色になってしまいました。
それに異職種交流や仕事でのトラブルもまだ収束していなかったので、エリに向ける意識はありませんでした。
今思えばひどい男でした。
あれから2か月経った7月初旬。
社内のとある部署横断プロジェクトの会議が夜にあり、そこにエリも出席していて、会議の後にエリがトトトと僕の所にきてニコっとして「ごはん食べて帰らない?」と。
(このコとはもうSEXしないでいいかな)と思った相手でも、さすがに2か月もSEXしてない身としては、どうしても性欲には勝てず、そのままエリと退社して軽く飲み、誘われるままにエリのアパートへ。
雨が降っていてじめじめしていましたが、ユニットバスで別々にシャワーを浴び、そのまま当然のように接近して抱き合い、キスをせがまれ、という流れになりました。
ヒトのアパートで、またベッドではないので激しく動くことができず、また今日はなぜかそんなに興奮することもなく、ただ正常位で腰を送り込み続け、そのままお腹の上にぶちまけて終わりました。
射精だけならもちろん気持ちいいはずですし事実たくさん精液も飛んで撒き散らしてしまったのですが、なんかこう、充足感がありません。
とにかく湿気と暑さで汗だくになり、もう一度シャワーを借りてそのまま狭い布団で一緒に寝ました。
その時エリは、僕の胸毛をいじりながら「このままどこかに連れて逃げてくれればいいのに」と言い、少しギクッとした記憶があります。
翌朝、(もういいや)と思った相手でも、目の前に若い女性の裸体が横たわっていれば性欲のスイッチは入ってしまうもので、この後出勤だというのにお互い眠い目をこすりつつ、僕がエリの上に覆いかぶさって前戯も何もなくそのままズニュウと挿入。
エリは何かを予感していたのか、ひっしと両腕で僕にしがみつくようにして、また普通にお腹のうえに精液をぶちまけた後も何度も口をとんがらせてキスをせがんできました。
朝から汗だくになったものの時間がなく、腹上射の後にエリに抱き着かれたので自分のお腹にも精液がべっとりついて拭くのが大変でしたが、エリよりも先に出て会社に向かいました。
僕がアキから返事をもらい、アキと正式に交際するのはそれからわずか1週間後のことです。
まだアキとは交際していないタイミングでのエリとのSEXなので、書類上は浮気はしていないことになりますが、精神的には完全に浮気ですねえこれ。
でもアキと付き合い始めるともう自分の人生は仕事の他はアキ一色となってしまい、エリのことはすぐ忘却の彼方へ。
ただ、エリとは部署は違うものの同じ社内ということもあって、その年の秋に社を挙げての飲み会の後の有志のカラオケがあり、遠くに座っていたエリが僕の隣に座り、話をしました。
この時エリはちょっと酔っていて、途中から急に激高して
「なんでアタシがアイツ(アキのこと)に負けてフラれたことになってんだよ!どういうことだよ!」
と迫られる事態に。
アキと付き合った一件はもう周知の事実ですが、エリとの関係は誰にも言っていません。
ということはエリ本人が誰かに僕との関係をしゃべって、その人に「じゃあアキさんに負けたわけだ」とか言われたのでしょう。
迷惑な話です。
幸い誰かがマイクでガナっている最中だったので目立たなかったのですが、ちょっと焦りました。
何よりその話が、いま付き合ってるアキの耳に入ると大変。
なにしろ付き合う前とはいえ、アキに告白した後にエリと身体の関係を持ったのですから。
ただ、エリも大声を出してスッキリしたのか、それ以降その話はしなくなりました。
エリのそういう所が、つきあおうと思えない部分なのでした。
(つづく)
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