至らなかった話

結局そういうものです(その2)

マミと僕共通の顔見知りで、マミと同い年(つまり僕の15歳下)の女子、ミク。
ミクは外国の女優かと思えるほどの整った顔をしていて、残念なことに胸は小さかったのですが、顔より胸ばかりの僕でもつい見とれてしまうほど、僕の好みの美人でした。
おまけに、その美人顔が逆に災いして、男子が「あの人なら絶対彼氏がいるはず」とアタックしないせいで、彼氏がいない。
そうなると期待が膨らみます。
なぜ僕が仲良くなったのかと言うと、とあるイベントでミクを車で送迎し、その時に僕が車でかけていた曲(カーナビのSDカードに適当に入れていた)がたまたまミクの推しで、それまでは会話も事務的なものしかなかったのに、その曲がかかった途端助手席からガバっと身を起こし、「sucameさん!〇〇好きなんですか!!?」と食い気味で話してきたのです。
あいにく僕はそのグループが好きなわけでも詳しいわけでもなく、たまたま友人から借りたCDを以前車でかけてSDカードに記録しただけなのですが、それを話しても「sucameさんって音楽の趣味いいですね!」となり、そこから急に仲良くなったのでした。

距離が縮まれば僕もいろいろ考え、とにかく美人で女優の誰それにそっくりだと褒めまくり、イベントで出かけた先で顔や全身の写真を何度も撮らせてもらいました。
このままの流れで、次第に身に着ける布地の面積を減らして・・と思ってはいたのですが、いざ予定を合わせて2人でと思うと、連絡は携帯メールで取っていたのですが、ミクからの返事は無い、もしくは相当に遅い。
ある時に理由を聞くと「あ、私メールって全然見ないんですよ」とのことでした。
なのでどうにか次のイベントで会った時にラインの交換をしてもらい、それからラインでのやりとり・・と思ったのですが、こんどはぜんぜん既読にならない。
忘れた頃、ようやく既読になっても返信がない。
ま、そういうもんだよね。

その後、コロナ禍の最中、たまたま用事があってミクからラインがきました。
そこで会話のタイミングを見計らい、2人での飲みに誘ってみます。
でもその時は「コロナが怖いから」ということで実現せず。
残念ですが仕方ない。

それからしばらくして、コロナの自粛ムードがなくなり、夜の街に賑わいが戻ってきた辺りで再度飲みの誘いをしてみます。
すると返事はこうでした。
「私、ちょっと信仰の関係で偶数での飲み会は行けないんです」
どゆこと!?
・・ああ、遠回しにサシ飲みを断られたのか。
でも信仰とかいう話が出てくると、こちらも少し引いてしまいます。
もしかするとこれまで彼氏がいなかったのも、そういう理由かもしれません。

それから数か月経ったある日、またミクからラインが来ました。
すると、なんと「今度2人で飲みませんか?」と言うではありませんか。
試しに「いや大丈夫?偶数だと飲みに行けないんでしょ?」と聞いてみると「今はもう大丈夫なんです」と、なんですかその都合のいい信仰は・・。
それでもサシ飲みが出来るならいいし、ミクは1杯目から日本酒を飲むような子なので、その後の展開も楽しみだなと思いつつ、会いました。
ミキのいいところは、何かおしゃれなお店を要求するわけでもなく、周りが騒がしいほうがいいと居酒屋を指定してきたこと。
そこで飲んだわけですが、その相談というのは、奥さんのいる年上の男性からしつこく言い寄られている、暗に裸を見たいとかセクシー写真が撮りたいとかSEXしたいとか、そういう気持ち丸見えで迫ってくる、どうすればいいだろうか、という内容でした。
それ、これから僕がしようとしてたことー!
そんな話をされては僕が同じことをするわけにいかず、僕は劣情を心の中に押し込め、「いい人」となって親身になって話を聞いたのでした。

はあ、乗るなら相談じゃなくてミクの身体の上がよかった。

(終)

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