27歳の頃の話です。
転職で入社した1つ上の女子がいました。
清純派女優のような知性的な人で、誰に対しても優しく、スレンダーで「いかにも美人」という感じの人でした。
これで胸が大きかったら僕も狂っていたかもしれません。
ただ、すでに狂った男子社員はいて、その女性は社内でのストーカー被害に遭っていました。
またベテラン女子には当然ながら評判が悪く、イビリとまではいかないものの、それに近いことはしょっちゅうあったようです。
たまたま複数で飲む機会があり、その女性の隣になっていろいろ愚痴を聞いたりして、うまいこと
「じゃあ次は2人で飲もう」
と約束を取り付けることができました。
勇んで臨んだそのサシ飲み。
その人は清楚な印象がありましたが、酒が進むにつれて元彼の話や、これまでしたSEXの話も出てくるように。
これはいい感じ。
しかしその先がなかなか進めません。
肝心なところでははぐらかされ、進めば引き、こちらも引くとまたエロい話をしてくるという・・・
年上美人のなせる業でしょうか。
結局この時はどうしても堤防を崩せず、泣く泣く諦めて解散したのでした。
もう次はないなと思っていたら、なんとそのお姉さんから飲みの誘いが。
勇んで臨むと、今回もお酒が入るうちに次第にエロトークが進みます。
こうなったら…と、回りくどい言い方をせずストレートに
「〇〇さんとえっちがしたいです!もう我慢できないんです!お願いします!」
と。
お姉さんはお酒でピンクに染まった頬を緩めながら、
「ええ~どうしよっかな~んふふっ」
などと、なおも僕を弄びます。
「〇〇さんってもしかして、えっちが嫌いだったりするんですか?」
と訊くと
「え~?嫌いじゃあ・・・ないよ?んふふっ」
となおもじらされます。
するとこの時。
「あっ、〇〇さん!おっsucameもいるわ!」
たまたま飲みに来た別部署の顔見知りたちが合流してきたのでした。
その後さらにしこたま飲んで、結局べろべろになったお姉さんは、40歳の体育会系パイセンにタクシーでお持ち帰りされたのでした(ただし本当にお持ち帰りされたのか否か分かりません)
その後、そのお姉さんと飲む機会は巡ってくることはなく、僕も別の女性に夢中になったりするうちに月日が過ぎ、その人のこともすっかり忘れてしまったのでした。
その人が僕の部署の責任者として赴任してきたのは、昨年4月のことでした。
年相応ではありましたが、それでもいまだに綺麗。
「sucameさん、よろしくね」
とにこやかに挨拶された時、僕は目を見て挨拶することができませんでした。
なんでこうなるの。
(その直後に僕が別部署に飛ばされたので救われた)
(その3・おしまい)
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