(前回の話はこちら)
それからまた数か月、夏になりました。
会社の書庫でひとみのおっぱいをまさぐってから一年近く経ったことになります。
会社の若手有志で地域の盆踊りに協力したのですが、そこにひとみも参加していました。
盆踊りの最中は、一応ボランティアの仕事中なので言葉を交わすこともありませんし、打ち合わせの時も避けられていましたが、打ち上げで飲み屋に行ったところ、なんと偶然ひとみが僕の左隣になったのです。
その飲み屋は靴を脱いで上がる型式で、席は掘りごたつ風になっていました。
しばらくは隣のひとみには全く話しかけることもできず、ひとみも僕のことは無視で他のメンバーと談笑しています。
そこで、試しに僕がわざと左足をひとみの右足に触れさせると、ひとみも僕のほうに右足をぐっと押し付けてきたのです。
そして僕が改めてぐっとひとみの右足の甲を踏むと、今度はひとみがその足を僕の左足をぐっと踏み返してきました。
しばらく靴下ごしに足と足のキス?をして、他の人との会話が全く頭に入ってきません。
そしてテーブルの下でひとみの右手を自分の左手で触ると、ひとみが握り返してきました。
お互い雑談の輪に入りながら、テーブルの下では足の指、手の指を絡め合うという、なんとも不思議な状況。
そのうち飲み会がおひらきになり、また大勢でザワザワと公園に戻ります。
盆踊り自体は終わっていましたが、まだあちこちの露店にはひとだかりができていてにぎやか。
解散のどさくさ紛れに、僕はさっとひとみの手を引いて公園の端の木々の間にひとみを連れ込みました。
そこで抱きよせるとひとみは
「やっぱり私、sucameさんのことが好きなのかも・・」
と。
そこでしばらく、長い長いキスを交わしました。
しかしひとみは、例のDV気のある主任Mとは別れられないそう。
でもこの雰囲気のいい状況を逃すわけにはいかず、必死に愛の言葉を繰り出します。
周囲の群衆は、木々の暗がりの僕たちには誰も気に留めません。
そこでキスをしながら、ひとみがとうとう折れました。
「これで最後ね」ということで、翌日土曜に朝からラブホに行くことになったのです。
(つづく)
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